일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぼくとうきだん

濹東綺譚

永井 荷風

永井 荷風의 濹東綺譚(ぼくとうきだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 57,666자 · 114화면

아오조라 문고

遠くからで能くはわからないが、お雪よりは年もとっているらしく容貌もよくはないようである。わたくしは人通りに交って別の路地へ曲った。

その夜はいつもと同じように日が暮れてから急に風が凪いで蒸暑くなった為めか、路地の中の人出もまた夏の夜のように夥しく、曲る角々は身を斜めにしなければ通れぬ程で、流れる汗と、息苦しさとに堪えかね、わたくしは出口を求めて自動車の走せちがう広小路へ出た。そして夜店の並んでいない方の舗道を歩み、実はそのまま帰るつもりで七丁目の停留場に佇立んで額の汗を拭った。車庫からわずか一二町のところなので、人の乗っていない市営バスがあたかもわたくしを迎えるように来て停った。わたくしは舗道から一歩踏み出そうとして、何やら急にわけもわからず名残惜しい気がして、又ぶらぶら歩き出すと、間もなく酒屋の前の曲角にポストの立っている六丁目の停留場である。ここには五六人の人が車を待っていた。わたくしはこの停留場でも空しく三四台の車を行き過させ、唯茫然として、白楊樹の立ちならぶ表通と、横町の角に沿うた広い空地の方を眺めた。

この空地には夏から秋にかけて、ついこの間まで、初めは曲馬、次には猿芝居、その次には幽霊の見世物小屋が、毎夜さわがしく蓄音機を鳴し立てていたのであるが、いつの間にか、もとのようになって、あたりの薄暗い