후리가나로 읽는 일본 고전
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むめいさっかのにっき
無名作家の日記
菊池 寛
菊池 寛의 無名作家の日記(むめいさっかのにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,441자 · 43화면
こんな女が小説を書いているんだね」と、佐竹君は「群衆」の寄稿者をことごとく罵倒した。そして「群衆」という雑誌が低級な雑誌でそれに書いている者が、ことごとくろくでもない奴らであると結論した。
俺は、俺のわずか七枚の小品が、これほど佐竹君を激昂させたことに驚いた。この男は雑誌「群衆」をけなすことによって、俺の作品を無視しようとかかったのだ。が、それはまったく反対の事実を語っている。俺の小品が七枚でも活字になったことは、佐竹君にとって決して愉快なことではなかったのだ。俺が山野の作品によって感じているような反感と焦躁とを、佐竹君もやっぱり感じているのだ。六百枚の長篇を書き上げて、堂々と小説の大道を歩んでいるはずの佐竹君が、活字になった俺のわずか七枚の作品から圧迫を受けるとは、考えてみれば不思議なことだった。
が、俺は俺の小品を無視しようとした佐竹君を、決して憎めなかった。俺は山野より天分が劣っていることを自覚しながら、なお山野の出世を呪っているのだ。まして、自分の作品に十分の自信を持っている佐竹君が、自分の作品が活字になる前に、俺の片々たる作品が活字になったのを不快に思うのは、むしろ当然のことかも知れない。