후리가나로 읽는 일본 고전
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むめいさっかのにっき
無名作家の日記
菊池 寛
菊池 寛의 無名作家の日記(むめいさっかのにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,441자 · 43화면
が、俺は考えた。創作ということが、ある人々の考えているように絶対のものなら、なぜに人はただ創作するだけで満足することができないのだろう。佐竹君のごときは、六百枚の長篇を書き上げたことそのものによって、十分芸術欲を満足していなければならないはずだ。それが、どうして発表することについて、ああした苦悶があるのだろう。ことに俺などは創作というよりも、先に発表ということについてもだえている。本当の芸術欲よりも文壇的名声といったようなものにとらわれている。が、佐竹君のように長篇を書き上げている人でさえ、活字になった俺の七枚の小品を見ると、取りみだすのだから、俺が山野の作品が出ることに血眼になるのも、あるいは当然のことであるかも知れない。
五月十五日。
俺は、今日久し振りで山野の手紙を受け取った。どうせ俺を嘲笑し揶揄するための手紙だろうと思ったから、俺はちょっと開封する気にならなかった。が、夕方になってようやく開けて見ると、割合いに親切な文面であった。
「君も知っている通り、同人雑誌『×××』は創刊以来、割合い世間の注目をひいている。もう根気よくさえ続けていけば、皆ある程度まで出られるという気がする。