후리가나로 읽는 일본 고전
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もゆるほお
燃ゆる頬・聖家族
堀 辰雄
堀 辰雄의 燃ゆる頬・聖家族(もゆるほお)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,309자 · 144화면
どうも気まぐれというものは多少メフィスティックなものであるらしい。
その一週間ばかりの小さな旅行の後、私はすっかり扁桃腺をこじらせて、八度近い熱を出しながら、東京へ帰って来た。――そうしてそれなり寝ついてしまった私は、或る日、ふと手許にあったレクラム版のハイネの詩集をめくっているうち、ホテル・エソワイアンに泊った最初の晩、なかば眠りに浸っていた眼をいたずらにその文字面にさまよわせていたところの「五月に」という詩をひょっくり読みあてたので、今度は一字一字、小さな独和辞書を引っぱりながら読んでみたら、そのときは半分以上も字の意味が分らないままに自分勝手にそれをハイネ好みの甘美な詩に仕上げてしまっていた奴が実はハイネの晩年の、彼の愛していた友人たちからひどい仕打ちをされ、心臓の破れるような思いをしていた頃の、ひどく絶望的な詩であることを知って、私は愕然とした。その詩の最後の一聯のごときは、
しかしここでは太陽と薔薇とが
なんと残酷に私を突き刺すことよ!
そうして五月の青い空は私を嘲っている。
おお美しい世界よ、お前は本当に厭わしい!
というような意味でさえあるのだ。