후리가나로 읽는 일본 고전
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もゆるほお
燃ゆる頬・聖家族
堀 辰雄
堀 辰雄의 燃ゆる頬・聖家族(もゆるほお)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,309자 · 144화면
誰かが鍵孔からじっと自分の様子をうかがっているのを感じた。しかもそれは一晩のうちに何回となく繰り返された。彼はその度毎にぞっとしながら、いつも眠った真似をしていた。そんな時彼の神経過敏になった耳は、どうかすると夜ふけの廊下に何かの翼の音のするのを聞いたりした。
しかし彼はその子供らしい恐怖を誰にも訴えなかった。彼はその不眠と熱のためであるらしい幻聴に彼自身を馴らそうとした。そして子供たちが「鳩ぽっぽ」で遊ぶようにそれで遊ぼうとしていた。――だが或る朝、院長は、彼に彼が肋膜炎を再発していることを告げた。そして彼が夜ふけの幻聴のように聞いていた何かの翼の音は彼自身の胸の中から起るものであることを知らされた。
彼は夜毎に不眠に馴れていった。彼はむしろ夜眠ることを欲しなくなった。眠ることは、彼には、ただ寝汗をかくことであったし、そのあとで高い熱の、きっと出るような悪夢を見ることに過ぎなかったから。だが彼は、不眠のままで、眼をあけたままで見てしまう恐しい夢はどうすることも出来なかった。……そんな或る夜に見たところの一つの夢であった。いつもは開けておく筈の窓をどうしてだかその夜は閉めておいたと見える。