일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もゆるほお

燃ゆる頬・聖家族

堀 辰雄

堀 辰雄의 燃ゆる頬・聖家族(もゆるほお)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,309자 · 144화면

아오조라 문고

その度毎に彼はかの女の脊なかから彼の眼をそらした。

お嬢さんはその青年と鸚鵡とをかわるがわる相手にしながら絶えず喋舌っていた。その声はどうかすると「ルウベンスの偽画」の声にそっくりになった。さっきこのお嬢さんの声を聞いて彼がびっくりしたのはそのせいであったのだ。

お嬢さんの相手の青年はその顔つきばかりではなしに、全体の上品な様子が去年の混血児たちとはすこぶる異っていた。すべてがいかにもおっとりとして貴族的であった。そういう両者の対照の中に彼は何となくツルゲエネフの小説めいたものさえ感じたほどだった。この頃になってこのお嬢さんはやっとかの女の境涯を自覚しだしたのかも知れない。……そんなことをいい気になって空想していると、彼は彼自身までがうっかりその小説の中に引きずり込まれて行きそうで不安になった。

彼はもっとここに居てみようか、それとも出て行ってしまおうかと暫く躊躇していた。鸚鵡は相変らず人間の声を真似していた。それをいくら聴いていても、彼にはその言葉がすこしも分らなかった。それが彼にはなんだか彼の心の中の混雑を暗示するように思われた。

彼はいきなり立ちあがると不器用な歩き方でロッジを出て行った。