후리가나로 읽는 일본 고전
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うしをつないだつばきのき
牛をつないだ椿の木
新美 南吉의 牛をつないだ椿の木(うしをつないだつばきのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,096자 · 19화면
「庄平さんのじいさんだ。あの爺さんは昔の人間でも、字が読めるはずだ。」と、海蔵さんはつぶやきました。
お爺さんは箱に眼をとめました。そして「なになに。」といいながら、腰をのばして札を読みはじめました。読んでしまうと、「なアるほど、ふふウん、なアるほど。」と、ひどく感心しました。そして、懐の中をさぐりだしたので、これは喜捨してくれるなと思っていると、とり出したのは古くさい莨入れでした。お爺さんは椿の根元でいっぷくすって行ってしまいました。
海蔵さんは起きあがって、椿の木の方へすべりおりました。
箱を手にとって、ふってみました。何の手ごたえもないのでした。
がっかりして海蔵さんは、ふうッと、といきをもらしました。
「けっきょく、ひとは頼りにならんとわかった。いよいよこうなったら、おれひとりの力でやりとげるのだ。」
といいながら、海蔵さんは、しんたのむねをのぼって行きました。
四
次の日、大野の町へ客を送ってきた海蔵さんが、村の茶店にはいっていきました。そこは、村の人力曳きたちが一仕事して来ると、次のお客を待ちながら、憩んでいる場所になっていたのでした。