후리가나로 읽는 일본 고전
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うしをつないだつばきのき
牛をつないだ椿の木
新美 南吉의 牛をつないだ椿の木(うしをつないだつばきのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,096자 · 19화면
――こりゃ、ひとにたよっていちゃだめだ、じぶんの力でしなけりゃ、と。
三
旅の人や、町へゆく人は、しんたのむねの下の椿の木に、賽銭箱のようなものが吊るされてあるのを見ました。それには札がついていて、こう書いてありました。
「ここに井戸を掘って旅の人にのんでもらおうと思います。志のある方は一銭でも五厘でも喜捨して下さい。」
これは海蔵さんのしわざでありました。それがしょうこに、それから五、六日のち、海蔵さんは、椿の木に向かいあった崖の上にはらばいになって、えにしだの下から首ったまだけ出し、人々の喜捨のしようを見ていました。
やがて半田の町の方からお婆さんがひとり、乳母車を押してきました。花を売って帰るところでしょう。お婆さんは箱に目をとめて、しばらく札をながめていました。しかし、お婆さんは字を読んだのではなかったのです。なぜなら、こんなひとりごとをいいました。
「地蔵さんも何もないのに、なんでこんなとこに賽銭箱があるのじゃろ。」そしてお婆さんは行ってしまいました。
海蔵さんは、右手にのせていたあごを、左手にのせかえました。
こんどは村の方から、しりはしょりした、がにまたのお爺さんがやって来ました。