후리가나로 읽는 일본 고전
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
室生 犀星의 犀星王朝小品集(おぎふくうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,794자 · 211화면
その乏しいというよりも殆ど一本の菜っ葉をかぞえるくらいの畠は、夜にはいると荒らされて盗みの手がはいった。それはまるで村人同士が、お互の隙間に乗じて畑から畑へとわずかな、しかもかけがえのない菜根を盗みはじめたのだ、そしてそれらの盗み手は、野と麓の境目にいる男女が行うた盗みのわざというふうに言われた。村人は自分の盗みをなすり付けるのに、これほど、よい口実がなかった。
村人は寄り合ってこの武家あがりの男をどうして捕えようかと話し合ったが、野の遠くではあり、狩り立てるのにも、武士のことゆえ軽々しく事を行うわけにゆかない。彼らは結局、一つのそれが自然にそうなったような、或るやましい思い付きを話し合った。
「野に火を放て。」
この案はそれ自体が盗人を退治する、ただ一つの方法であった。
「誰がしたか分らないように四方から野を焼くのだ、盗人がそこで焼き死をするまで火を放て。」
村人は手を拍ち、草も雨がないので枯れているから、よく燃えるだろうし、追風のある日にはたちまちまっ黒野になってしまうだろうと、その案に喝采を送ったのである。寄り合いはこうして結ばれたのだ。その一人はいった。