후리가나로 읽는 일본 고전
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
室生 犀星의 犀星王朝小品集(おぎふくうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,794자 · 211화면
」
こういう持彦はいつにない、あらたまった言葉づかいであった。
「わたくしも既う行くところがなく、里下がりが命じられそうな気がいたします。わたくしたちは我儘な思うままの二人を世間に見せびらかしていたようなものでございますもの。」
「流罪でも何でももはや辞する者ではない、もう覚悟は出来ているのだ。」
持彦は冷然として或る末路を迎えるような、しかも、それには恐れぬ気持を見せていった。
間もなく花桐は里下がりを命ぜられ、殿中を退いて草深い里に去った。同時に、持彦も官を免ぜられ京を去らねばならなかった。花桐の里方では、彼女を倉の中に閉じ込め、謹しみと罪科とによって庭にも逍遥できぬようにした。倉の中の一室は秋深くうすら寒くすらあって、来る日も彼女は一つの窓から外を眺めた。持彦との愛情の行衛はこうなるより外に、なりようがなかった。それにしても、倉にこもってから持彦という一人の男が、どれだけ深く花桐の体内にはいりこんでいたかが、しだいに彼女に男というものがこうも恋しいものであるかに、胸をいためた。或る日の彼女は男の言葉をつぎからつぎへと思い出して、それを頭の中でつづりあわせて見ていた。