후리가나로 읽는 일본 고전
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
室生 犀星의 犀星王朝小品集(おぎふくうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,794자 · 211화면
それから特に酒肴の用意もした方がよかろう。」
「はい。」
橘は使者を二人の若者にやり、猟の日どりを知らせた。若者らの喜びはたとえようもなく、橘も、二人をそのように猟に招くことが幸多いことに思われた。天一天上のよき日をえらんだのも、橘の思わくの晴ればれしさからだった。もしそれがたとえ不幸に終っても若者らとの話し合いからそうなるものなら、関わないもののように思われた。
猟の日、橘はうす青い単衣に山吹匂を着て父についていたが、津の茅原も、和泉の猟夫も、弓、太刀をはいて、濃い晩春の生田川のほとりに出て行った。二人の男はひと眼見たばかりで、その昂った心がわかるほど、烈しい瞬きをくり返していて、基経は用意して来た言葉も容易にいい出せなかった。自分でさえこんなに困っているのに、女の身である橘はもっと複雑な気持であろうと、何度も娘の方をふり返って見た。橘は、野の明るさの中では一際まばゆいような眼鼻立を見せていて、これが自分の娘であろうかと思われる位、見なれぬ美しさを表わしていた。津も、和泉の男も、控え目ではあったがこういう明るい日の野で見る橘の顔のすみずみに、しみ一つない照りのつつましさにいよいよ彼らは心にある決意を固める一方だった。