후리가나로 읽는 일본 고전
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
室生 犀星의 犀星王朝小品集(おぎふくうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,794자 · 211화면
だ、泳ぎ終ると下著をそれぞれにすすぎ、若い木の枝にかけて干したが、暑い日ざしは彼女の洗った髪がかわくよりも早く、かわいていた。それを下げて塞に戻ると、野伏の下著は野伏の物の中につき込み、袴野の物は袴野のしきりのある塞の奥にしまい込んだ。
すてが再び塞の前に立って、例の手を拱いて見やった時に、迥かな山平に袴野ノ麿と貝ノ馬介とが、みやこの先刻の女を間に置いて、なにか問答の渡り合いでもしているふうであった。みやこの女はまだ市女笠を被り壺装束のままだったが、突然、貝ノ馬介がそばに寄るとその羅を、さすがに手荒いふうではなく物穏かに引剥いだ。日の中にさらされた何処かの姫の顔は、見たことのない白いものだった。すての顔はのぼせ唇はふるえた。袴野と貝とが女の奪いあいでもめているのだ。すては塞にいま一頭の馬の用意のあることを知ると、密林の間道をひたすらに馳った。
すての馬上の姿を見ると、貝ノ馬介の小方十人に、袴野の小方十人は機先を制せられて、勢好く著いたすてを見上げた。すてはまず袴野の顔に激昂のあとのないのを見取り、ついで貝ノ馬介が手綱を取っている手の平の汗までわかるような焦りを、眉の間に見附けた。