일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おぎふくうた

犀星王朝小品集

室生 犀星

室生 犀星의 犀星王朝小品集(おぎふくうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,794자 · 211화면

아오조라 문고

が、自分のしたことを些っとも悔いていない平坦さを見せ、その顔はかがやいているふうに見られた。

彼女が谷間から上った時には、貝は、のた打ったあげく、多量の出血でもはやあえなくなっていた。すてはそれを少時立って見てから、ボロきれで顔を蔽い、木の葉をからだに被せ、そして両手はしぜんに合掌された。自分のしたことが判りはじめ、それより外に身を避けることの出来ない場面を、すては再度眼にえがいた。そして彼女はそこの芝の上に坐りこんだまま、芝をむしり取って汗をふいた。汗はいまになって全身を、濡らして来た。こうならなかったら、あたしは貝ノ馬介のものになり、袴野ノ麿のものでなくなったはずなのだ、これより外にあたしのすることがなかった。彼女はまた夥しい汗をふいた。貝ノ馬介の死体がふいにいま動いたような気がし、すてはボロきれを取ってその顔をあらためて見たが、顔は思ったよりも苦痛の色をうかべずに、柔らかであった。すてはその瞼を優しく閉じてやってやはり其処から動かずに、芝のうえに坐ってまた冷たい汗を拭いて、貝ノ馬介の死体を茫然と打眺めていた。

半時ばかり経って袴野の一行が、野狩の財を抱えて皆戻って来た。