후리가나로 읽는 일본 고전
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
宮本 百合子의 獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 230,599자 · 458화면
これこそ全く何よりです。この頃人工栄養でなくてはならなかったらもうやり切れません。ものがないのだもの。お母さんが来て世話していられるそうです。お母さんが、あなたのお手紙を見て(玖珂の、よ)大変よろこんでいられましたそうです。お母さん一荷をおろしたとおっしゃっているのは全く御同感ね。多賀ちゃんや冨美子お祝いに来たそうです。きっと冨美子は赤ちゃん珍しくて可愛いと思ったでしょうね。あのは子供に大人望があるのよ。
あしたは五月五日で、そろそろ送ったお祝がつくでしょうから二階の床の間に、初端午の兜の飾物が燦くわけでしょう。かけものなんかでなくて賑やかで子供らしくてよかったわ。
この頃は余り鯉のぼりはありませんが、それでもたまには若葉の間にひるがえっているし、そちらへゆく途中、いつも往来から迄子供たちの万年床の見えているひどいおかみさんのうちがあってそこを通ったら、珍しくも畳から床があげられて、掃かれて、そこに二つ、赤い布をしいてガラス箱入りの人形が飾ってありました。
太郎の鯉のぼりは風にへんぽんと舞っていることでしょう。
二十九日にね、かきかけの手紙があるのよ。