후리가나로 읽는 일본 고전
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たざきそううんとそのこ
田崎草雲とその子
吉川 英治
吉川 英治의 田崎草雲とその子(たざきそううんとそのこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,568자 · 40화면
『俺にも』
と、またたく間に、酢飯に乗っている赤貝みたいに、辻斬を辻斬ッてしまった。
貞節な菊女を出し、こんな調子の兄弟を出した松井家にはたしかに一つの血がながれている。その血がやがて、菊女と梅渓のあいだに生した一子格太郎にも伝わって、後の運命相を芽ざしていたことは否めない。
松井家の祖は、家康の甲州入の折に、戦歿している。子孫は、三河の松井田村で、土器師をしていたが、見出されて、江戸に移り、旗本並、目見得格に取立てられて、屋敷を入谷に、地を今戸に受けた。そこで、柳営をはじめ三家御三卿の式事につかう、すべての御用土器を製造して、幕府に納めたのである。つまり、今戸焼の草分だ。従って、その収入は、三千石や四千石の禄米とは、比較にならないほど多かったが、四人兄弟の代になって、競争で、財産を減らしてしまった。いや、空々に、乾かしてしまったのだ。入谷の屋敷さえ売り払って、堀に移っているという始末。
その金の費いかたなども、振ってる。年中品川へ網打ちにばかり出て、金を撒き餌に、雑魚をすくって、欣しがっているかと思うと、神田祭に、巨額な奉納金をして、花車の上で馬鹿踊りをやって、大得意な奴がある。