일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まちはずれのあきち

町はずれの空き地

小川 未明

小川 未明의 町はずれの空き地(まちはずれのあきち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,474자 · 5화면

아오조라 문고

空き地には、草がしげっていましたが、いまはもう黄色くなって、ちょうど柔らかな敷物のように地面に倒れていました。霜の降った朝は、かえって日が上ると暖かになるので、この付近に住む子供たちは、ここへ集まってきて、たこをあげるものもあれば、ボールを投げて遊ぶものもありました。

この空き地の中央に、一本の高い松の木がありました。独りぽっちで、いかにもその姿がさびしそうに見えることもあれば、また、さびしいということなど知らぬ聖人のように、いつもにこにことして、子供たちの遊んでいるのを見守るように見えたこともあります。

この町の子供たちは、みんなこの木を知っていました。たとえ木のそばへ寄って、ものをいいかけなくとも、お母さんが留守でさびしいときや、お父さんにしかられて、悲しかったときは、遠くから、ぼんやりとこの木をながめて訴えたものです。すると、木は、

「私のところへおいで。」と、手招きするように、なぐさめてくれたものでした。

だから、もし、この広場に、工場でもできるとか、また、道が通るとかいうようなことがあって、この木を切る話でも持ち上がったなら、おそらく、この辺の子供たちはどんなに悲しむことかしれません。