후리가나로 읽는 일본 고전
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がひつにいきるごじゅうねん
画筆に生きる五十年
上村 松園
上村 松園의 画筆に生きる五十年(がひつにいきるごじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,936자 · 27화면
藤原時代の衣裳の考証に、ある時は写生に外へ出かけたりいたしました。四月には心に適った下絵ができ上がりましたので、いよいよ幅二尺、縦五尺六寸の絹に、雪の一幅からとりかかりました。
毎朝、五時に起きまして、体を浄め、二階の画室の戸をすっかり開け放ちます。画室には朝の清浄な空気が充ち満ちます。そこでピタリと閉めて、終日仕事をいたしました。早朝は虫も木の葉の陰に止まって眠っており、塵、埃も静まっていますので、画室の中は、実に清浄な気が一日、保たれるのでございます。
その上、絵の具は、使わぬ時はピタリと蓋を閉じておきますので、絵の具の中には、塵一筋も入りません。私は、他のことは杜漏ですが、画に関する限り、誠にキチンと骨身を惜しまずいたします。絵の具が汚れていたり、辺りを取り散らかしていては、決して清い画が描けるものではないと存じております。こうして、精進をつづけて、雪の図ができ上がりました時、三室戸様が御上洛なされ「なかなかの力作だ、是非、六月の行啓に間に合わせ、御所で上納できるよう一層励んで下さい」といわれました。
遂に、六月二十日、「雪月花」三幅を完成いたしました。