후리가나로 읽는 일본 고전
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ばんちょうさらやしき
番町皿屋敷
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,494자 · 67화면
彼女は一旦縁側へ退り出たが、又ぬき足をして引返して、ひと間を隔てた隣りの座敷で襖越しに窺っていた。
やがて茶をのんでしまった頃に、真弓の声が聞えた。小声ながらも凛としているので、遠いお菊の耳にもよく響いた。
「のう、播磨。この頃の不行跡、一々にやかましゅうはいうまい。きっと改むるに相違ないか」
「は」
播磨の返事は唯それだけであった。
「心もとない返事じゃのう。確かに誓うか、約束するか」と、真弓は重ねていった。「世の太平になれて、武道の詮議もおろそかになる。追従軽薄の惰弱者が武家にも町人にも多い。それは私とても浅ましいことに思うています。さりとて侍が町奴の真似をして、八百八町をあばれ歩くは、いたずらにお膝元を騒がすばかりで何の役にも立つまい。万一の時には公方様御旗の前で捨つる命を、埒もない喧嘩口論に果したら何とする。それほどの道理を弁えぬお身でもあるまい。もし又、武士と武士とが誓言の表、今更白柄組とやらの仲間を引くことがならぬとあれば、わたしが水野殿に会うてきっと断わって見せます」
何さまこの伯母御ならば、白柄組の頭と仰ぐ水野十郎左衛門を向うに廻して、理を非にまげても自分の言い条をきっと押通すに相違あるまいと、お菊もひそかに想像した。