일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ばんちょうさらやしき

番町皿屋敷

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,494자 · 67화면

아오조라 문고

お菊は張りつめた気が一度にゆるんで、頽れるように縁先に手をついた。あまりに寛大過ぎた主人の沙汰に、十太夫も少しあっけに取られていると、播磨は又静かにいった。

「今夕の来客は水野殿を上客としてほかに七人、主人をあわせて丁度九人だ。皿は一枚欠けても差支えない」

「御客人の御都合はともあれ、折角十枚揃いましたる大切の御道具を一枚欠きましたる菊めの罪科、わたくしも共々にお詫び申上げまする」と、十太夫も畳のへりに額をすりつけた。

播磨の顔色はだんだんに解けて来た。いつまでも縁に平伏したままで、微かにおののかせているお菊が黒い鬢のうねりを、彼は灯の影にじっと見つめていたが、やがて薄い笑いをうかべて十太夫を見かえった。

「いや、いや、心配いたすな。たとい先祖伝来とは申せ、武具馬具のたぐいとは違うて、所詮は皿小鉢じゃ。わしはさのみに惜しいとは思わぬ。しかし、昔かたぎの親類縁者どもに聞かせると面倒だ。表向きはやはり十枚揃うてあることに致して置け。よいか」

「重ね重ねありがたい御意、委細承知仕りました。菊、あらためてお礼申せ」

お菊は無言で頭を下げた。彼女は胸が一杯に詰まって、もう何にもいうことが出来なかった。