후리가나로 읽는 일본 고전
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ばんちょうさらやしき
番町皿屋敷
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,494자 · 67화면
もう猶予はならないと見て、二人は駈けて出て踏石の前に掻いつくばった。彼等は口を揃えて、お菊のために命乞いをしたが播磨は取合わなかった。
その訴訟のうちに、いかに大切な宝であるとしても、人間ひとりの命を一枚の皿と取換えようとするのは、あまりに無道の詮議であるというような意味を権次は洩した。
「播磨が今日の無念さは、おのれ等の知るところでない。いかに大切の宝であろうとも、人間一人の命を皿一枚に換えようとは思わぬ。皿が惜しさにこの菊を成敗すると思うたら、それは大きな料簡ちがいだ。十太夫を呼べ」
播磨は十太夫を呼んで、更に四五枚の皿を持って来させた。そうして、その皿を刀の鍔に打当てて、ことごとく微塵に打砕いてしまった。呆れて眺めている家来どもに向って主人は説明した。
「播磨が皿を惜しむのでないことは、これでおのれ等にも合点がまいったであろう。菊を成敗するのはほかに仔細があって、おのれ等の知らぬことだ。しかし菊には覚悟のある筈。未練なしに庭へ出い」
「はい」
お菊は悪びれずに庭に降りた。潔白な男の誠を疑った自分の大きい罪を、彼女は十分に自覚していた。男がそれを免さないのも無理はないと思った。