일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くじょしょうろく

痀女抄録

矢田 津世子

矢田 津世子의 痀女抄録(くじょしょうろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,578자 · 65화면

아오조라 문고

音楽は他の芸術と違って、この土が豊かでありたいということを一つの条件としたいし、それゆえにまた、この芽が健やかに肥えふとっていくとも言われる。

家柄格式というのも、つまりは産をさしての言葉であるし、弟子たちは、それを尤もな事として聞いた。そして、女史の弟子達は、どれも資産家の子女としてきこえていた。

弟子を二十人あまりかかえているうえに、学校の講師をも兼ね、尚そのうえに若艸会では春秋の二季に音楽会を催すことが例となっているから、奥住女史の生活はずいぶんと多忙であった。

この物語のずっと後に、わたくしは知人の娘にせがまれて、若艸会春季音楽会の切符を買わされた。音楽会のたびに、弟子達は、切符を一人宛二三十枚分も受もたされるということであった。わたくしは遅れて会場に入った。最後のコーラスがもう半ばをすぎて、派手やかに着飾った令嬢たちが舞台におし並び、楽器店や弟子たちの父兄達から奥住女史に贈られた花籠や花束がぎっしりと置き並べられて、折角のコーラスも、この色彩雑多な絢爛さに眩んでいるようであった。

会が果てて、ざわつき帰る人びとに押されて、わたくしも廊下まで出ると、楽屋入口のところで知人の娘に声をかけられた。