일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いたみのこうよう

痛みの効用

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 痛みの効用(いたみのこうよう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 766자 · 2화면

아오조라 문고

日本には昔から揉み療治というものがあって、Nの揉み療治などが特に有名である。骨折などの場合にも無闇と揉んで治してしまうという話であるが、現代の医学からみたら随分無茶な話であろう。それでもかなり多くの場合治るというのだから不思議である。友人が昔見たところでは、患者が痛がるのを無理に揉むので、ひどい時には大人が何人とか、かかって押えつけておいてごしごし揉むのだという話である。大の男がおいおい泣きながら揉まれているというのだから随分痛いのであろう。

そんなことをして治るわけが無いのに、実際には相当の数が治るとすると、これは痛みの効能によるのかもしれない。疼痛のために内分泌に何か特殊の複雑な治療素とでも云えるものが極微量に出来て、それが効くというふうなことも考えられないことは無い。少なくとも現代の生理化学はそれを否定する程度までは進歩していないだろう。犬を痛めつけて置いて、その脾臓か何かの内分泌液を採って試験するというほど生理化学が進歩する日が来たら、いろいろ面白いことが発見されるだろうという気もする。しかし犬には随分気の毒な話で、自分でそんな実験をする気にはなれない。