후리가나로 읽는 일본 고전
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しろいかべ
白い壁
本庄 陸男
本庄 陸男의 白い壁(しろいかべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,697자 · 51화면
しかし今日の責任は、いやがるその子供を日没まで引き止めていただけに、杉本はいても立ってもいられぬようにそわそわした。「先生さまあ――」とその父親はもう子供がなくなったように口説きつづけた。「あの野郎は親思いで今日まで一ぺんも心配かけたことはねえのに、はあ、今日という今日はどうしたことでしたか……」
街はすっかり暮れていた。二人は肩を並べて歩いた。親父は行き交う子供の顔をいちいちのぞきこみながら、いなくなっては生き甲斐もないという大切な子供について、語り止まなかった。
「あっしらは船の商売で――だもんで、永代橋さ戻ってみたらば野郎の姿が見えねえ。はて、らんかんの下にでも蹲んでるかと、あの長え橋を三べんとこ往復しやした。三時の約束でしたが、ああ、久しぶりに仕事にありついたばっかしに、ちっとばかり慾を出して、つまり天罰ちもんでしょうか?」浅野セメントから新大橋をわたり、船頭はも一度芝浦まで歩こうと言うのであった。「まず交番に届けておこうではないか?」という杉本を彼は手をふって否定し、「交番ちものは――」と説明した。「あっしら風情には、つまり性に合わねえもんで」