후리가나로 읽는 일본 고전
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しろいかべ
白い壁
本庄 陸男
本庄 陸男의 白い壁(しろいかべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,697자 · 51화면
それでは永代橋から電車に乗ろうという杉本に今度は懇願した。「野郎も毎日歩いてるでがす、今日はひやくも持ってねえから野郎も歩いたでがしょう。見落しちゃっちゃ可愛そうでがすからなあ」そして、橋という橋にさしかかると親爺の歩調はきゅうにのろくなり、そこえらの溝水に纜っている船を注意ぶかく覗きこむのであった。しばらくうろうろして、そこで影さえ見あたらぬのを知ると、親爺は得態の知れない都会の底にあがいている伜を思い描き、腹の底から溜息を絞った。銀座では人間の河が舗道を洗っていた。その人波に逆って行く二人はいつの間にかぴたり身体を寄せ合っていた。「先生さまあ――」と親爺は行き交う人間の顔に眼を光らせながら、なおも語りつづけた。「忠の野郎ははきはき勉学してますかね? はあ、今日様を生きるにゃあ学ほど大切なものはねえ、あっしもせめては発動機の運転手になりてえもんだと、そうっ――と、都合十六ぺんがとこは試験を受けやしたが、はっはっは……学がねえものはだめの皮よ。あっしゃ決心したんだ! 忠の野郎はたとえ水を飲んでも学校さあげねばなんねえ、と、ね? よろしく頼みますで先生さま、ああ、えらく立派な人ばかし歩いてるが、こんな人はさぞや学があんでしょうなあ――先生様あ?」