후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ひゃくあしちがい
百足ちがい
山本 周五郎
山本 周五郎의 百足ちがい(ひゃくあしちがい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,491자 · 56화면
「よう暫くだな、どうした」
などと暢気なことを云った。
「うん決心がついた、おれもやるよ――」
「――おれもやるって……なにを」
「なにをって、……むろん千本松の件さ、馬廻りのれんちゅうと例のことをやる件さ、おまえ知らないのか」
「――ええと、まあ掛けないか」
喜兵衛はこう云って自分から縁側へ腰を掛けた。
又四郎は聞いた。例の集団決闘は三月まえに済んでいた。両方に三四人ずつ負傷者が出たところを、両方の支配役が馬で駆けつけて中止を命じ、両方とも主謀者は五十日、他の者は三十日の謹慎という罰をくった。喜兵衛は主謀者の一人なので、このほどようやく謹慎が解けたところだ、ということであった。
そのとき又四郎がどんなに当惑したか、それは彼自身よりほかに知ることはできない。喜兵衛の話を聞き終ると、彼はやや暫くなにか考えていた。
「――すると、あれだね、……うう、つまりもう、みんな済んだわけだね」
「まあ済んだわけだね」
「――すると、つまり、もうその、千本松へゆく必要は、うう、ないわけだ」
「まあそうだろうね」
又四郎はそろそろと縁側から腰をあげた。だがそのまま帰るのもぐあいが悪い、喜兵衛は気まずく思っているかも知れない。