후리가나로 읽는 일본 고전
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ひゃくあしちがい
百足ちがい
山本 周五郎
山本 周五郎의 百足ちがい(ひゃくあしちがい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,491자 · 56화면
四
へえ諍えねえこんだからねえ、そうすれあ……」
四
身の上ばなしがあらまし終ったのは二年めに近いころであった。
「初めからもういちどお聞かせになってよ」
みつ枝はそうせがんだ。彼女はまえにも、赤井や石谷や双木たちに、又四郎の話を各自に五遍ずつ話させたという。これは母の胎内からもって生れた性癖らしい、……一種の不可抗力なので、又四郎もやむなく補足的にもういちど身の上を話した。
彼はこんどはまえのときより時間をかけた。それは松家おかねの件にかかるまえに、江戸勤番を終るようにしたかったからである。……役目のほうは依然として可もなく不可もなく、平々凡々たるものであった。下僚の者たちは意地悪をしないが、それはする張合がなくなったものらしい。重臣れんちゅうももう呼びもしないし、話しかけもしない、遊びにまいれなどとは誰もいわない。名所見物などもしたいとは思うが、独りでは気がすすまないし、誘って呉れる者もない。そこでしぜんみつ枝嬢のとりこになる順序なのだが、……彼に対するみつ枝の関心、ないしその挙措言動はいよいよ親密になり、ときに甚だ濃艶を呈するようになった。
「わたくし貴方のことをすっかり知りたいんですの、なにもかも、これっぽっちの事も残らず、ありったけ知りたいんですの」