후리가나로 읽는 일본 고전
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いしだんにてっかん
石段に鉄管
小川 未明
小川 未明의 石段に鉄管(いしだんにてっかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 2,584자 · 6화면
秋の暮れ方のことであります。貧しい母親が二人の子供をつれて、街道を歩いて、町の方へきかかっていました。二人の子供は男の子でした。上が十一ばかり、そして、下は、まだ八つか、九つになったばかりであります。
彼らはどこからきたものか、疲れていました。ことに二人の子供は足がくたびれたとみえて、重そうに足を引きずっていました。
兄のほうは、それでも我慢をして、先になって歩いていました。弟のほうは、母親のたもとにすがったり、その体をまわったりして、ときどき、黙って歩いている母親の顔を仰いで、苦痛を訴えるのでした。
「ああ、もうすこしいったら、休ましてやるよ……。」と、母親はいいました。
三人は、あまり、おそくならないうちに、町へはいりたかったのでありましょう。しかし小さな子供は、足が痛んで、どこででもいいから休みたかったのです。
街道をいくと、傍に大きな屋敷がありました。道からすこしく高いところに、その家は建てられていたのでした。そして、石段が通り道から、そこまでついていました。石の上は白く乾いて、しめった黒っぽい土の面から浮き出ていました。
「ここへ腰かけて、休んでいきましょう……。