일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ごにもめいじんせんつくれ

碁にも名人戦つくれ

坂口 安吾

坂口 安吾의 碁にも名人戦つくれ(ごにもめいじんせんつくれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,021자 · 2화면

아오조라 문고

十何年前のことだが本因坊秀哉名人と呉清源(当時五段ぐらいだったと思う)が争碁を打ったころは碁の人気は頂点だった。当時の将棋は木村と金子が争っていたが、人気はなかった。近ごろの将棋名人戦のすごい人気に比べて碁の方は忘れ去られた淋しさである。

将棋の人気はいうまでもなく実力第一人者を争う名人戦の人気である。昨日の名人もひとたび棋力衰えるや平八段となり時にBC級へ落ちることもなきにしもあらずである。実力だけで争う勝負というものは残酷きわまるものである。その激しさ、必死の力闘が人気を生むのである。

碁の本因坊戦ときてはたかが一家名をつぐだけのことにすぎない。今日の新時代では法律的にすら家名が失われているのに本因坊という一家名を争うことがすでにコッケイであり、事実においてその試合内容も棋院大手合を第一義に、ただ二義的な花相撲的な空虚な景気をあおっているにすぎない。生死を賭した力闘は見られないのである。

碁も名人戦をやらねばならぬ。実力第一人者を争うギリ/\の勝負でなければ決して天下の人気をわかすことはできない。伝えきくところによれば目下の棋士の力では名人戦を争うと結局名人位が呉八段に行く、つまり中国へ持って行かれてしまう、それを怖れているのだという巷説であるが、こんなバカな話はない。