후리가나로 읽는 일본 고전
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しんろのまき
神鷺之巻
泉 鏡花
泉 鏡花의 神鷺之巻(しんろのまき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,672자 · 54화면
正面に奥の院へ通います階段と石段と。……間は、樹も草も蓬々と茂っています。その階段の下へかくれて、またよく見ました。寸分お違いなさらない、東京の小県さん――おきれいなのがなおあやしい、怪しいどころか可恐いんです。――ばけものが来た、ばけて来た、畜生、また、来た。ばけものだ!……と思ったんです。」
「…………」
「その怪ものに、口惜い、口惜い、口惜い目に逢わされているんですから。……
――畜生――
と声も出ないで。」
「ははあ、たちまち一打……薙刀ですな。」
「明神様のお持料です。それでも持ったのが私です、討てる、切れるとは思いませんが――畜生――叩倒してやろうと思って、」
「切られる分には、まだ、不具です。薙倒されては真二つです、危い、危い。」
と、いまは笑った。
「堪忍して下さいな、貴方をばけものだと思った私は、浅間しい獣です、畜生です、犬です、犬に噛まれたとお思いになって。」
「馬鹿なことを……飛んでもない、犬に咬まれるくらいなら、私はお誓さんの薙刀に掛けられますよ。かすり疵も負わないから、太腹らしく太平楽をいうのではないんだが、怒りも怨みもしやしません。