후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,638자 · 233화면
京都を奪回せよ!
であった。
檄は、東北四国九州へも告げていう。
京都の北朝は偶像である。傀儡師の尊氏にはさしたる戦意もない。直義は一驕者にすぎず、次第に武家からも見離されよう。兆しはもうみえている。
反対に、吉野遷幸このかた、諸州にひそむ忠誠の士は、みな悲憤して起ちあがった。一個の浮沈にとどまらず、この国そのものが保てるか、救いなき荒廃へ落ちて行くかの、真の国家の危機を、人は初めてほんとに気づいたようだ。見ずや、諸国のあいだには、これまでにない正統な朝廷支持の声がぼつ然と高まっていることを。
時は、まさに今である。
京都を奪回せよ
東西南北から、京都へ迫れ。
こう激越な檄は、東海道をはせのぼるみちのくの健児らへも、軍楽のような鼓舞を盛り上がらせていたのだ。さらに途中では、宗良親王の参陣を見、その兵力も二万余の大軍に増強されていたのである。
しかし、明けて延元三年のこの一月は、彼らにとって、苛烈であった。
行くての美濃路は――不破、関ヶ原、垂井、青野原――すべて敵勢で充満していた。はやくも京都から直義の指揮下に、高ノ師冬、吉川経久、佐々木道誉、おなじく秀綱、土岐頼遠、細川頼春などが、数万の兵力を幾手にもわけて、待っていたのだ。