후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,638자 · 233화면
戦争は目あきを無限の闇に追いたてていたが、ここの盲人は曙光にみちていた。近国の盲人まで伝え聞いて寄って来た。もちろん盲人たちはその稼ぎから冥加金や印可料を「座」に納めることなので職屋敷の経済力もなかなかばかにならぬ力だった。
こうした一制度が地に育ってから、今年はもう十二、三年になる。しかし覚一はこれを自分の功とはせず、いつも将軍尊氏の恩徳であるといった。また今もである。一同の墓拝がすむとそのことをるると述べて、あとは随意に散会してよいと施主の辞をむすんでいた。――そして、座頭以上、勾当、別当、検校などの六、七十名だけが残って、しばらくは等持院の内で、茶と点心の饗をうけていた。
そこへ寺僧が入って来て、大勢の中へ告げた。
「……じつは先ほどから、明石の検校どのにぜひお会いしたいと、年のころ六十路がらみの法師と、さよう、親子とおぼしき能役者ていの者が三名、あちらでお待ちしておるのですが」
「わたくしに」
「はい」
「はて、どなたやら?」
覚一は、そばの人へ、
「そなたには、心あたりがありますかの」
と、しずかな睫毛を向けて訊いた。
そばに付き添っていたのは彼の妻であった。