일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しほんたいへいき

私本太平記(一)

吉川 英治

吉川 英治의 私本太平記(一)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 246,214자 · 495화면

아오조라 문고

が、貞氏はついぞここには見えなかった。久しく鎌倉の大蔵ヶ谷の方にいて、国へは帰る日もないとみえる。

夫人の清子が留守をまもっていた。――同族の上杉家から嫁いできてもう二十年以上になる彼女だが、

「……家の浮沈とは、今のことか。ついぞこのような痩せを、身に知った日はなかったのに」

と、今朝もまた、屋形の北ノ丸から庭つづきの鑁阿寺へ、朝詣でに通っていた。

朝々のそうした姿は、かつて彼女が、わが子の又太郎高氏を都の空へ旅立たせた当時から今日まで、どんな風雨の朝といえ、ここに見られぬ日はただの一と朝とてなかった。

そして。「……やれ、つつがなく帰って来るか」と、子の無事をよろこんだのも、いま思えば、つかのまのこと。

その高氏は、一昨年ついそこの、渡良瀬川の対岸まで帰り着いた日、執権の命をたずさえた一群の武者に待たれて、

“――鎌倉問注所ノ査問ノ儀、仰セ受ケテ、申シ開キ相スム迄、国元ニ蟄居シ、慎ミ在ルベキコト”

という厳しい命を蒙ってしまったのだ。

しかも、である。――高氏拘禁の役目をおびてきたその武士どもは、鎌倉派遣のものではなく、足利ノ庄とは、つい隣国の、新田小太郎義貞の家来を主とし、それに宇都宮、結城などの兵を交じえた一隊だった。