후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(一)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(一)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 246,214자 · 495화면
いや、なにか異常な決意でもあるかのように高氏の方から母へ迫ったのだ。ぴいんと氷を閉ざした池みたいに、清子が気色を変えたのも、むりではない。
「……見たいのですか。高氏どの」
「ぜひに」
「どうして、俄にそんなお望みをば」
「いえ。決して俄な出来心などではございませぬ」
「では、いつから」
「過ぐる年の、忍び上洛のみぎり、わが家の知行所、丹波篠村の領家へ立ちよりましたさい、書記の引田妙源より、その“置文”の秘を、聞き及びました」
「おう、妙源がのう」
「薄々には、高氏も前から、存ぜぬことではありません。が、一見の欲止み難く抱き初めたのは、まさにその折からです。……すでに高氏元服の過去にも、見すべしとなす者、また、いや幼年ゆえ、まだ早しとなす者、二た派に別れて、ついに沙汰止みとなったまま、今日に至ったものとか」
「…………」
「母上。高氏とて早や二十歳です。もう幼年でもございますまい」
「……が喃、高氏どの。聞きわけて給もい。ほかのことなら、何なときいて上げますが」
「な、なぜいけないのです」
「まあ、恐いお子やの。そう食ってかからいでもよかろう。鎌倉へ出府したら、お父上に伺うてごらんなさい」