일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しほんたいへいき

私本太平記(一)

吉川 英治

吉川 英治의 私本太平記(一)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 246,214자 · 495화면

아오조라 문고

中庭の白砂に遊んでいた鶺鴒がそこを覗きかけて廂の外へそれたのだった。鶺鴒を驚かしたのは、彼方の廊を渡って来た人々の音もない跫音だったのだろう。――打ち見やれば、問注所執事以下の奉行人七、八名の姿が、しずしず来る。そして、ただちに着席していた。

中央の座に、金沢貞顕。

その左右、寄人の座には、名越時元、江馬越前守、北条茂時、二階堂ノ入道出羽守、高崎悪四郎左衛門高直など……。

またまもなく、横の“御簾ノ廂”にも誰か着座したようであった。簾の内だが、

赤橋守時

その人の影によく似ていた。

すぐ、高氏が呼び出された。

彼は西の円座に坐る。

つづいて、新田義貞の名が、外の廊で呼ばれた。

義貞は、反対側の杉戸から大床へはいって来て、問注所衆と“御簾ノ廂”の方へ、礼をしたのち、ぴたと座にかまえた。

「…………」

高氏と相見て、こころもち黙礼する。高氏も礼を返す。――書記机で墨を磨すらしい冷ややかな香があたりにただよった。

執事の金沢貞顕が、まず。

「申すまでもないが、問注の床は、上意の台下も同じとお心得あれよ」

「はっ」

義貞が指を床につかえ、頭を下げた態なので、高氏もまたそれに倣った。