후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(一)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(一)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 246,214자 · 495화면
「日野参議資朝卿も、捕われてか」
「日野と日野、揃いも揃うて」
「次には、誰が曳かれるやら」
何かは知らず、これを皮切りに、果てない余波もあるのではないかと、街は底知れぬ恐怖をたたえた。
けれど、その日の六波羅検挙は、こう二人の朝臣の拉致だけに止まった。
思うに、事変後、揉んでいた朝廷交渉の帰結が、この答えを見たのであろう。
およそ、公卿一味の数は、どれほど多数か分らない。そこで、主謀者と見られる日野の二朝臣を目標に強硬な主張を朝廷へ迫ったものにちがいない。
ともあれ、先に六波羅が発した飛馬は、すでに事を鎌倉表に報じており、幕府は即刻、工藤右衛門次郎、諏訪三郎兵衛の両使を、都へ急派した。
それの着京が、十月一日。
なおこの頃までも、日野の二朝臣は、六波羅の内に、室を分かって、拘禁されたままだったのである。
「さだめし、お退屈であったであろう。だが、明日はいよいよ東国へ追っ立てまいらせる。何ぞ、都にお言い残しはないか」
三日の夜であった。
工藤右衛門次郎ひとりが、ふと俊基の室へ来て、やや揶揄的にこう言い渡した。
「いまさら何の」
俊基も冷ややかに。
「それより、べつに頼みがある。