후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
すがすがと、痩せてお若く、和歌のおすきな、あの法親王なのである。
叡山を降りて、数日、宮中にあるうちに、この騒ぎに出会ったものだった。すわと、胸をつぶされて、すぐ山へ立帰ろうと思ったが、気にかかる姉宮の宣政門院をおもいだして、これへ立ち寄り、つい嘆きのあまり、来し方、ゆく末のことなど話しこんでいたのであった。
「……ああ、細かい雨が」
「降ってきましたか」
「折も折に」
小雨を知ると、ほととぎすは、池水の彼方で一そう啼き声をたかめだした。尊澄は、暮れぬうちにと、姉宮の門を辞して行った。巷は、白い霧だった。それが黒い霧に変ってゆく頃、都の夕は、俄なうごきをひそかにしていた。
御車でなく、鳳輦だった。
金色の大鳳が屋根に翼をひろげている鸞輿ともよぶあの御輿である。
仕丁が大勢してそれを担いまいらせる。主上はまだあかるいうちに、花山院ノ内裏を出られた。……が、天皇お一ト方ではない。女院、ご眷属すべてである。武家の騎馬、上卿たちの牛車、ごった返して、はかどらぬまに、吉田山の下あたりで、霧の日はもう暮れかけていた。
主上、叡山落ち――
と、一般にわかっても、洛内には、なんの音響もなく、ただ霧の下にひそとしていた。