후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(五)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(五)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 252,330자 · 505화면
――とにかくその賑やかなささら歌や笑い声の興もまだ尽きない午過ぎ頃のことだった。
「おそれいるが」
と、息をきッている家臣の里見新兵衛という者が、中次ノ間の侍へ、
「脇屋殿のお顔を、ちょっとこれへおかしいただきとうぞんずる。せっかく、お遊びの中ではあれど、すておけぬ火急な大事がおこりましたので」
と、上がりもせずに、庭口からの願いであった。
ご無礼には当るまいか。
はじめ、中次の侍たちは、それですこし渋っているやに見えたが、新兵衛の血相もただならずと思ったか、やがて一人が立って奥殿のにぎやかな大一座のほうへ廊を渡って行った。
と。まもなく、
「新兵衛か」
廊の上に、顔へ酔を花やがせている人がみえた。義貞の弟、脇屋ノ二郎義助である。
近くの宝泉寺村脇屋に別所をかまえているので、脇屋殿とみなよんでいた。
「申しわけございませぬ。お座立ちをねがいまして」
「かまわぬよ、そんなことは。それよりは何事がおこったのだ?」
「ただいま熊谷から早馬が飛んでまいりまして」
「む!」
「鎌倉表の同勢五十人ほどの一隊が、これへまいるとの知らせです。いや、すでに利根の渡しへかかっているよしにございますが」