후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(四)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(四)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 229,324자 · 458화면
恩賞の配与には当時もずいぶん気を労ったことらしい。
帝が、当座の嘉賞として、
帆かけ舟の紋
を長年に与えたなどは、いかにも当意即妙でよく武将の心をつかんでいる。名和家の子孫は江戸時代の頃までも、それを家紋として、祖先の船上山の功を誇りにしていたとのことだ。長年の感激はいうまでもなかったろう。
もちろん、その日につづいて、彼以外の戦功者にも嘉賞はそれぞれ行きわたった。特に、
成田小三郎
名和悪四郎
の二人は、島の配所いらいの殊勲者だし、ほかにも功労者は多い。しかし、さしあたって与える物もないので、帝は隠岐脱出のさいに召されていたボロの狩衣を細かに裁ち切らせ、
「まずは後日に恩賞を与える手形ぞ」
と、その小布れを墨付き代りに諸武士へ渡されたのだった。
そのさい帝は、長年の末子の竹万丸にまで、
「これを」
と、日常使用されていた黄楊の櫛をおやりになった、というほどの話もある。恩賞と人心の周波ともいえるような微妙な雰囲気の程度がわかる。
そんな或る日、
「富士名ノ二郎義綱が見えました。――出雲の守護職、塩冶判官高貞をつれ、御陣の下へ、高貞の降伏を誓わせにまいッてござります」