후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(四)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(四)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 229,324자 · 458화면
こう麓から山上へ伝令がきこえて来た。
「なに、高貞が」
武士の多くはいきり立ったが、富士名と一体の名和悪四郎のとりなしで、高貞の帰順は容れられた。なんといっても出雲の守護高貞の投降は、山陰道の風靡をここに決定づけた。
また鰐淵寺の頼源や大社の孝時らの、つまり武士でない社寺側と船上山との往来も、公然とひらかれて来て、
「春は来た」
との実感が、日ましに行宮の装いを厚くしていた。
――遠くから望んでも船上山の春は、春の花よりも諸州から馳せ参じた国々の武士の旗幟のほうが多かった。
「この上は、一日も早く」
と、千種忠顕は口ぐせに、長年らへいう。
「途々の敵を払って、めでたく元の九重の内に、帝駕の還幸を計らねばならんが」
「いやまだ」
と、長年はいつも止める。
「天下は蜂の巣の状です。夜の明けるたび各地からいろんな飛報は入りますが、情勢はまだ混沌です。もすこし見とおしをえてからでも遅くないでしょう」
この前後であった。
さきに幕府の召しに応じて中央へ出征していた、長年の嫡子義高と、弟の与一高則が、万難を排してここへ帰って来た。
「六波羅の内部は、どんな有様か?」
また、