후리가나로 읽는 일본 고전
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あきぞらはれて
秋空晴れて
吉田 甲子太郎
吉田 甲子太郎의 秋空晴れて(あきぞらはれて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,291자 · 19화면
「うむ、大した胆だ。惜しいもんだな」
岸本監督は喉の奥でひとりうめいた。
そのうち、あたりに働いている職人たちのうちにも、何人かその危いところに立っている一男の姿に気づいたものがあった。彼等はその姿に気づくと一しょにもう眼をはなすことが出来なかった。仕事をつづけることも忘れて、あっ気にとられて見つめたっきりになってしまった。やや俯向き加減の一男の小さい姿は、遥かに青み渡った帝都の大空にくっきりと浮かんで、銅像かなんかのように微塵も動きそうにない。見ている職人たちの膝頭がかえってがちがち動きはじめて来た。そしてどの心の中にも、「えらい!」と大声に怒鳴ってやりたいような気持が動きはじめた。
その時、まったく不意に――と見ている方の連中には思えたのだ――少年は頭を上げると、くるりと向を変えて、ぶらぶらと監督のいる方へ帰って来た。皆が腹の中ではらはらしていたことなんか、彼はまったく知らないのだ。あらしの海で船のマストに登って仕事をすることにくらべれば、ガッチリ組み上げられた鉄骨の梁の上を歩くことなどは、それがたとえどんなに高かろうと、何でもないことだ。
一男がもう一度、板張の上に帰って来て、「お邪魔しました」