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かがくろん
科学論
戸坂 潤
戸坂 潤의 科学論(かがくろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 142,817자 · 278화면
尤も科学に何等かの意味に於ける社会階級性が存するという根本関係は、自然科学に就いても別に例外をなすのではない。社会の技術的・経済的・政治的発展の位相に応じて(そして階級性はそういうものの集中的な表現だ)、自然科学の進歩の進度とコースと進歩の手順とが異って来る。例えばニュートンの物理学や之に直接結びついている微積分の方法などは、その最もいい例で、之は一方に於て当時のイングランドとヨーロッパ大陸との技術的水準を反映したものであると共に*、他方に於ては当時の啓蒙思想家や自由思想家・唯物論者の階級的な進歩性に照応するものだった**。――だがそうだからと云って、数学に於ける代数主義とか微分主義という方法上の対立が、真面目な意味で存するということにはならぬ。算術的方法は代数的方法に、そして代数は微積分法にまで進歩したのだ。三つは実は一つの方法の発展段階の相違にしか過ぎぬ(一切の数学は計算=算術に還元されるとも考えられる)。――処が社会科学では、夫々の方法が一つの永久な建前を、主義を、意味しているのが今までの事実なのである***。そしてこの主義としての方法なるものは全く、社会階級性として集中的に表現される処の、社会科学の例の社会に於ける根本的宿命から来るのである(科学の社会による制約一般に就いては後に見よう)。