후리가나로 읽는 일본 고전
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
菊池 寛의 第二の接吻(だいにのせっぷん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 121,960자 · 247화면
六
そして、やっと笑い止むと、持っていた封筒を、一つ一つ破り出した。中の手紙を取り出して読んでは、くつくつ笑った。おしまいの二つからは、ただ真白なレターペーパーが出ただけである。
彼女は、引出から先刻の万年筆をとり出すとそのレターペーパーに何か二三行かいた。それを机の上に置いた。だが、思い返したらしく、その紙を引出に入れた。それで部屋を出ようとしたが、またひき返して来て、引出から、その紙を取り出すと、四つに折って机の上に置いた。だが、それも気に入らないらしく、今度は電気スタンドの台の下にはさんだ。それで、やっと安心したらしく村川の部屋を出て行った。
六
自分の部屋に逃げ帰った倭文子は机にもたれたまま、いつまでも泣いていた。心の苦しみはある程度まで行くと、肉体的な苦痛を伴うものだが、倭文子も胸が痛み、お腹にあるもののすべてが何かでかき廻されるように苦しかった。時々、はき気が催して来るのを彼女は、じっとこらえていた。涙がしきりに出て来た。彼女は横顔を机にくっつけて泣いた。涙が机の上にポトポトと落ちた。彼女は、悲しみが烈しくなると、机にすがりついた。この小さい机よりほかに、彼女のとりすがるものは世の中に何もなかった。