일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

菊池 寛의 第二の接吻(だいにのせっぷん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 121,960자 · 247화면

아오조라 문고

とても会社へ出て、働く気にもなれなかったが、家にいて京子に監視されながら、悶々としているよりも、まだ会社の仕事をしている方が気がまぎれそうな気がしたので、いつもよりは三十分も遅れて出社した。

村川が出社したのを見ると庶務課長の宮田が、タイプライターで打った書類を持って、村川の机に来た。

「村川君、これを一つ翻訳してくれたまえ。」

見ると、買入契約書についている仕様書だった。それは、やさしい英語だったが、こうした文書になれていない村川には、それぞれのテクニックに対する訳語が容易に見つからないので、昼近くになっても訳し切れなかった。

宮田の所へ行って、訳例を見せてもらいたかったのであるが、宮田のつんと取りすました皮肉な態度に、何となく親しめないところがあるのと、この文書を訳させることが、自分に対するテストのように思われたので、村川は我慢して考えつづけた。だが、考えていると、倭文子の顔や京子の顔が、かわるがわる意識の中に浮んで来て、ただでさえ朦朧としている意識を一層濁してしまうのだった。

「村川君、まだですか。」

十二時が鳴ると、宮田は村川の机の所へ来て、のぞき込んだ。