후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,580자 · 287화면
ている、見るからに寒々とした冴えた空の色など、大阪辺とはまるで違う環境を思い浮かべて、勝手な想像をするより外はなかったが、「背中に水を浴びせられるような」とか「筆を持つ手も凍える」とか云う文句を読むにつけ、万事に旧式な本家では、大阪時代から冬も殆ど煖炉を使っていなかったことを思い出した。上本町の家では客間に電熱が引いてあって、電気ストーブを取り附けるようにはなっていたけれども、実際に使うのは稀に来客のあった場合、それもよくよく寒い日に限り、平素は火鉢だけだったので、幸子は正月年始に行って姉と対坐していると、いつも「背中に水を浴びせられるような」気持を味わい、風邪を引いて帰って来ることがしばしばあった。姉に云わせると、大阪の家庭で煖房と云うことがそろそろ普及し出したのは大正の末期頃で、万事に贅沢であった父でさえも、居間に始めて瓦斯ストーブを引いたのは亡くなる前の年ぐらいであったが、それも、引いては見たものの上気せると云って実際にはあまり使わなかった、自分達は皆、幼少の頃からどんな寒い日でも火鉢で育って来たのだと云うのであるが、そして確かにそう云われてみれば、幸子なども、貞之助と結婚して数年後、今の蘆屋の家に移った時から煖炉を使い出したのであるが、一度味を覚えてからは、とてもそれなしでは冬をしのぐことが出来