일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

りょくいのおんな

緑衣の女

松本 泰

松本 泰의 緑衣の女(りょくいのおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,168자 · 25화면

아오조라 문고

と泉原は呟いて、ふと着古し膝の丸く出た服のズボンを見下したが、過去った記憶から遁れるように、足早にそこを立去った。海岸通りには涼しい風が街樹の緑をサラ/\と鳴している。音楽堂では賑かなコンサートをやっていた。泉原はそこまで歩いていったが、汽車の着いた時間からいっても、グヰンの一行が海岸にいる筈はないと思ってもとの道へ引返した。夕方倫敦のV停車場で、グヰンを見かけて、こんなところまであとを追ってきたが、女は果して尋ねるグヰンに違いなかったろうか、と彼はいま幾分か不確な心持になっていた。仮令それがグヰンであったとしたところが、彼女は自分をすてゝ逃げたのではないか。貯金帳をもって走ったという事も、自分から告訴する考えもなく、また彼女に賠償させようという気もない以上、彼女の後を追うべき必要は更にない訳である。泉原はそう思って、我ながら斯うして女のあとを追ってきた愚かしさをはがゆく思った。

一時に昼食をとって以来、何も口へ入れなかった泉原は頻りに空腹を覚えてきたので、本通りの裏手へ入って、入りいゝ飯屋をさがそうと思った。彼は小さな商店の立並んだ裏町を曲りくねって、海岸へ通ずる道路幅の広い大通りへ出た。