후리가나로 읽는 일본 고전
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うつくしいにほんのれきし
美しい日本の歴史
吉川 英治
吉川 英治의 美しい日本の歴史(うつくしいにほんのれきし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,561자 · 37화면
試されたお妃
『いや、それは気の毒な』
と、その者を通じて、こう伝言してやったという事である。
『彼を憎むなどの念はいささかも無い。むしろこの豊後こそ彼に礼を言いたいとさえ思っている。もしあの朝の事がなかったら、豊後は日々片手で幕政をいじり片手では鶉の糞掃除にいよいよ憂き身をやつしていたろう。ひいては又、この健康な五体も、今頃は羽虫病にとりつかれて悩んでいたにちがいありませんからな。はははは』
試されたお妃
行く春となっても“記念結婚ブーム”はつづく。おかげで私も今月は一組の媒人役をたのまれている。
媒人を勤めてみると、自分は男性なのでやはり男の側に立って、選ばれた女性をただの女性としてでなく観ざるをえない。庶民にしてもこの“おきさき選び”には微妙な直感がはたらくものだ。事は古いが「大鏡」のうちにもこんな話が載っている。
東三条どの(太政大臣兼家)のおん娘は、深窓の佳麗であった。綏子ノ君というのである。
父の兼家の側室には「かげろふ日記」の筆者でもあり、また百人一首の中にも選ばれた――なげきつつ一人寝る夜の明くるまは、いかに久しきものとかは知る――なんていう男殺しの名歌を詠んだ才媛もその局にいた程だから、綏子ノ君の教養などもまたいう迄はなかったろう。