후리가나로 읽는 일본 고전
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ききがきしょう
聞書抄
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 聞書抄(ききがきしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,821자 · 210화면
それ、その三条の橋の下に、関白殿のお首が懸けられておりましたが、そこへ御一族のお子様がたや上様がたをお引き出しなされて、何の罪科もない者を一人々々お斬りなされたのじゃ。いや、その時もちょうど此の程じゅうのようにえらい人出でござりまして、橋の上にも橋の下にも見物の衆が一杯でござりましたわい。愚僧はそんな雑沓の中へ出かけたところで仕様がござりませぬけれども、見えない眼にもおいとしい方々の御最期を拝みとうて、大勢の人に揉まれながらお仕置場の際まで参って、女房衆のお泣きになるお声や見物人の何や彼やと取り沙汰するのを聞いていたのでござります。それ故よう知っておりますが、つい此の河原に二十間四方も堀を掘りまして、ぐるりへ鹿垣を結いましてな、殿のお首はその垣の中に、西向きに据えてござりました。そうしておいて、八月の二日の朝早く、いたいけな方々やお若いお美しい方々を、一輛に二三人ずつお乗せ申して、町中を車で引き廻した揚句の果てに、その垣の中へ引き込んだのでござりますが、そんな荒々しいお取り扱いをおさせになったのは、太閤殿下の御本意でござりましたろうか。のう、お女中、仮にも関白殿のお子たちやお部屋様方をお仕置きなさるなら、相当の作法がござりましょうものを、あのように耻をお与えなされてよいものか悪いものか、垣の外にいた見物