후리가나로 읽는 일본 고전
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ききがきしょう
聞書抄
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 聞書抄(ききがきしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,821자 · 210화면
た」
順慶は又語をついで云う。
「それと申すのも、おしろの秘密をさぐりますのにはお女中がたとおこゝろやすくいたしますのが、何かとたよりが多かったからでござります。そのころ君の御家来には木村常陸介どの、粟野杢助どの、熊谷大膳どの、白井備後守どの、東福寺の隆西堂どの、などの方々がひかえておいでなされましたので、迂濶に聞き耳を立てるわけにも参りませなんだが、お女中がたは何と申してもお口が軽うござりますから、お伽に上っておりますと、いろ/\のことを聞き出すついでがござりました。左様でござります。あの、文禄四年八月二日、この前の河原でお果てなされた上※(「藹」の「言」に代えて「月」、第3水準1-91-26)様方、今此の塚の下に眠っていらっしゃる方々は、すべてゞ三十四人と云うおびたゞしい数でござりますが、愚僧がはじめて奥向へつとめましたころにも、ずいぶん大勢のお部屋さま方がいらっしゃいまして、分けても君の御寵愛を蒙っていらっしゃいましたのは、若君仙千代丸さまの御母上、おわこの前と申すお方。このお方は美濃の国の住人日比野下野守のおんむすめで、お亡くなりなされました時が十八歳でいらっしゃいましたから、当時はよう/\十六歳でござりましたが、何分総領のお子様をお生みなされましたので、とくべつのお情がかゝっていたようでござりまし