후리가나로 읽는 일본 고전
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ききがきしょう
聞書抄
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 聞書抄(ききがきしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,821자 · 210화면
をして奉行衆が代る/″\人夫を督励し、見る/\うちに掘って行ったと云う。
挿絵
「そも/\伏見と申す所は、南は宇治川の長堤曲浦が蜿々と麓をめぐっておりまして、大坂よりの着船に便よろしく、北は洛外に打ちつゞき在家が幾重にも引き廻して商賈が繁昌いたしており、東は町に添うて木津川が流れておりまして、古人の歌にも、
木津川の端に生ひたるかば桜
ちるこそ花の綴目なりけれ
とあるのでござります。また辰巳には松柏の生い茂りました青山が峨々とそびえ、その洞にある醍醐寺からは遠寺の晩鐘がきこえて参ります。さてそのみねに引きつゞいては、喜撰法師が住んでおりました喜撰ヶ嶽、三室戸などゝ申す山々が打ち連なって、老松琴を吟じ、夜わたる猿のこえもわびしく、麓には三十三箇所の順礼札を打つ観音堂がござりますが、
夜もすがら月をみむろも明け行けば
宇治の川瀬にたつはしら波
と申す、あの名高い順礼歌は誰方も御存じでござりましょう。さればお城から見わたしますと、眼も遥かな山河が絵のように打ちひろがり、平等院、扇の芝、塔の嶋、山吹の瀬、宇治おち、かたうらの蔵松、真木の鈎月、伏見の指月など、名所古蹟は申すまでもなく、西は八幡、山崎、狐河、淀、一口のあたりへかけ、長江悠々として千鳥のこえも此処彼処にきこえ、遠浦の帰帆、漁村の夕照、四季おり/\の風情おもしろく