후리가나로 읽는 일본 고전
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ききがきしょう
聞書抄
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 聞書抄(ききがきしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,821자 · 210화면
の菜をば都へ売りに参るのだそうでござりますと、巧い工合にお欺しなされましたので、殿様も俄かにお笑いなされ、それならよし/\と仰っしゃって、事なく済んだと申します。かような話はまだ沢山ござりまして、その女のように助かった者もござりますけれども、女では孕み女、男では肉附きのよい、くり/\と肥え太った男を斬るのがお好きで、そう云う人間を捜すために、夜な/\町へ辻斬りにお出かけなされましたとやら。したがなんぼう御気象の荒いお方でも、そのようなことが真実ございましたかどうか、愚僧はたゞの一遍も自分で見たことはござりませぬ、まあ話半分と思うて、聞いていたゞけでござります」
そうして順慶は、却って秀次の性情の優美な方面を説くのである。
「世間の人は殺生関白などゝ申して、むごたらしいことがお好きなように申しますが、あれでなか/\風雅の道をお嗜みなされ、和漢の古書をお集めなされたり、連句や詩歌の会をお催しなされたり、思いの外やさしいところがおありになりました。取り分け和歌はようお詠みなされましたが、或る年の春吉野山にてお歌の会をなされました時のおうたに、
年月を心にかけし御芳野の